有価証券/配当金・利息

-配当金-
【配当】
〇企業の利益の一部を、保有する株数に応じて株主に分配するものです。
    企業は決算期ごとに株主に対し利益を分配します。
〇現金配当と株式配当の二種類があります。
  ・一般的に現金配当(現金により配当金を支払う)を配当とよびます。
  ・分配金としてもらえるお金を 「 配当金 」 といいます。

【配当金の受取方法】
〇配当金領収証方式
    株式の発行会社から、配当金領収証が送付されます。
          ↓
    株主が郵便局等の窓口で、配当金領収証との引き換え配当金を受け取ります。
      ※配当金領収証
          会社が株主の配当を受け取ることができる権利(利益配当請求権)を証明する証書です。
〇他、銀行に振り込んでもらう方法(登録配当金受領講座方式)や
    証券会社の口座で受け取る方法(株式数比例配分方式)などがあります。


【記帳】
配当金を受け取ったときは、 受取配当金勘定(収益) で処理をします。

・配当金額を、受取配当金勘定の発生として貸方に記入します。
・配当金額を、現金勘定の増加として借方に記入します。

※配当金領収証はすぐに通貨にかえることができるので、通貨代用証券に該当します。
    通貨代用証券は、 現金勘定 で処理をします。



-利息-
債券は、借用証書の意味をもつ有価証券なので、利息がつきます。
【クーポン】
・債券に支払われる利息をいいます。利札ともいいます。
・クーポン付きの債権を 「 利付債(りつきさい)」 といいます。(クーポンのない債券は「割引債」といいます)

【利付債】
・毎年決まった時期に利息が支払われます。
・利息は、額面金額に対する利率によって決められています。
  ※購入金額ではなく、額面金額です。

【利息の受取方法】
債券の券面には、満期までに支払われる回数分の利札がついています。
利払日に今回分のクーポンを切り取って支払場所(指定された金融機関)へもっていき、利息を受け取ります。
  ※現在はペーパーレス化により、利息は銀行や証券会社の口座に入金されます。


【記帳】
利札の利払日が到来したときは、 有価証券利息勘定(収益) で処理をします。

・有価証券利息勘定の発生として貸方に記入します。
・現金勘定の増加として借方に記入します。

※利払日が到来した利札はすぐに通貨にかえることができるので、通貨代用証券に該当します。
    通貨代用証券は、 現金勘定 で処理をします。

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