諸掛(しょがかり)

【諸掛】
商品売買に付随する費用をいいます。
・仕入諸掛
    商品の仕入れにかかる費用です。
・売上諸掛
    商品の売上にかかる費用です。


-当店負担-
【仕入諸掛】
仕入諸掛は、仕入原価に含めます。
  仕入原価 = 商品代金 + 仕入諸掛

・仕入諸掛は、仕入勘定の借方に商品代金とともに記入します。



【売上諸掛】
売上諸掛は、通常の費用の勘定で処理をします。
・商品を販売した際に生じた発送費用は、 発送費勘定(費用) を使います。



【仕入諸掛と売上諸掛】
費用と収益は、期間的に対応させる原則があります。
つまり、売れた分だけの仕入れを費用とします。

〇仕入諸掛について
  仕入諸掛は仕入れた時点で発生します。
  その仕入れた商品が、全て売れたか売れないかに関係なく発生するということは、
  当期に売れなかった商品の諸掛も、当期の費用として計上されてしまうということになります。
  仕入勘定に諸掛を含めることで、当期売れた商品の諸掛だけが仕入勘定として費用となります。
  当期に売れなかった商品は、繰越商品勘定に振り替えられて翌期に繰り越されます。

〇売上諸掛について
  売上諸掛は、売れた時点で発生します。
  売れた分しか発生しないので、収益と費用は対応していることになります。


-先方負担-
【仕入諸掛】
先方負担の仕入諸掛を立て替えるときの処理には、 立替金勘定(資産) で処理する方法と、
買掛金を減額する方法とがあります。

〇立替金勘定で処理する方法
・立替払いした諸掛の金額を、立替金勘定の増加として借方に記入します。


〇買掛金と相殺する方法
・立替払いした諸掛の金額を買掛金から減額するということは、諸掛の費用を相手が負担することと同じです。


【売上諸掛】
先方負担の売上諸掛を立て替えるときの処理には、立替金勘定で処理する方法と、
  売掛金に含める方法とがあります。

〇立替金勘定で処理する方法
・立替払いした諸掛の金額を、立替金勘定の増加として借方に記入します。


〇売掛金に加算する方法
・立替払いした諸掛の金額を売掛金に加算するということは、諸掛の費用を相手が負担することと同じです。

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