返品と値引

【返品】
・仕入返品(仕入戻し)
  仕入れた商品を返すことです。
・売上返品(売上戻り)
  販売した商品が返されることです。

【値引】
・仕入値引
  仕入れた商品の代金を安くしてもらうことです。
・売上値引
  販売した商品の代金を安くすることです。

3分法の場合、基本的に返品も値引も仕入時・販売時の仕訳と貸借反対の仕訳をします。



-記帳/仕入れた商品の返品・値引-
仕入返品 - 仕入取引の取消になります。
仕入れたときと反対の仕訳をします。

仕入値引 - 仕入取引の金額の減額修正になります。
値引された額だけ、仕入れた時と反対の仕訳をします。


・仕入返品(または仕入値引)の金額を、仕入勘定の貸方に記入します。




-記帳/販売した商品の返品・値引-
売上返品 - 売上取引の取消になります。
販売した時と反対の仕訳をします。

売上値引 - 売上取引の金額の減額修正になります。
値引した額だけ、販売した時と反対の仕訳をします。


・売上返品(または売上値引)の金額を、売上勘定の借方に記入します。




-補足/分記法の返品と値引-
【仕入返品と仕入値引】
仕入返品 - 仕入取引の取消になるので、仕入れたときと反対の仕訳をします。
※返品して商品がなくなります。
仕入値引 - 仕入取引の減額なので、値引された額だけ仕入れたときと反対の仕訳をします。

・仕入返品(または仕入値引)の金額を、商品勘定の貸方に記入します。


【売上返品】
・販売時に減少させた商品が返品で増加するので、
  売上返品の原価を、商品勘定の増加として借方に記入します。
・販売時に発生した売買益が返品で消滅するので、
  売上返品の売価と原価の差額を、商品売買益勘定の消滅として借方に記入します。


【売上値引】
商品は戻ってきませんので、商品勘定は使いません。
売買益の一部が消滅することになります。

・売上値引の金額を、商品売買益勘定の消滅として借方に記入します。

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