利益の計算/損益法

-損益法-
ある一定の期間すべての収益から、すべての費用を引いて純利益(純損失)を計算する方法です。
※財産法は、財産状態を比較することにより純利益(純損失)を計算します。
    損益法は、総収益から総費用を差し引くことにより純利益(純損失)を計算します。

【損益法の計算式】
収益は純資産を増加させたもの、費用は純資産を減少させたものなので、
1会計期間の収益の合計から費用の合計を差し引くことによって純利益(純損失)を計算できます。
収益が費用より多いときは利益、費用が収益を超えてしまったときは損失となります。



-損益計算書等式-
損益法の計算式を変形させます。

【当期純利益の場合】
(1)損益法の費用を右辺へ移動します。
総収益 = 総費用 + 当期純利益
(2)左右を入れ替えます。

この計算式にもとづいて、損益計算書は作成されます。

【当期純損失の場合】
(1)損益法の費用を右辺へ移動します。
総収益 = 総費用 - 当期純損失
(2)当期純損失を左辺へ移動します。
総収益 + 当期純損失 = 総費用
(3)左右を入れ替えます。

この計算式にもとづいて、損益計算書は作成されます。


-貸借対照表と損益計算書の利益-
期末の貸借対照表の当期純利益と、損益計算書の当期純利益は必ず一致します。

費用と収益は、決算で新しく設定される「損益」勘定に振り替えられ、集計されます。(後述)
この損益勘定の貸借差額によって当期純利益が算定され、その金額は資本金勘定に振り替えられます。

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