小口現金

【小口現金制度】
日常の小口経費について、支払いの担当者(用度係・小払係・小口現金係)を決めて
前もって現金を渡して管理させておく制度です。

【定額資金前渡法(インプレスト・システム)の手順】
一般的に行われている方法で、実際に支出した金額と同額を定期的に補給します。

①会計係が一定期間の必要額を見積り、小口現金係に資金を渡します。
      ↓
    小口現金係が日常の支払を行います。
②小口現金係は、定期的に会計係に小口現金の明細を報告します
③会計係は、小口現金係に報告の支払額と同額の資金を渡して、小口現金を補給します。

  ・小口現金の補給方法には、報告の翌日に行う「翌日補給」と、
    報告と補給が同時の「当日補給」とがあります。

  ・決算時には、精算をして残金は現金勘定に含めてB/Sに計上します。


-記帳/翌日補給-
小口現金の記帳処理には、 小口現金勘定(資産) を使います。
小口現金の記帳は会計係が行います。

【①小口現金を(小切手で)前渡ししたとき】
  ・小口現金勘定の増加として借方に記入します。
  ・当座預金勘定の減少として貸方に記入します。



【②支払報告をうけたとき】
  ・各費用の勘定の発生として借方に記入します。
  ・小口現金勘定の減少として貸方に記入します。



【③小口現金を(小切手で)補給したとき】
  ・小口現金勘定の増加として借方に記入します。
  ・当座預金勘定の減少として貸方に記入します。




-記帳/当日補給-
【①小口現金を(小切手で)前渡ししたとき】
  ・翌日補給と同様です。

【②、③ 支払報告をうけてただちに小口現金を補給したとき】
報告と補給が同時のときは、小口現金勘定の増減記録を省略して仕訳しても良いです。
手順②と③の仕訳が同時に行われるため、結局前後で小口現金勘定の残高に変化は生じないためです。


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